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世を忍ぶ仮の姿でこの世を生きる、はぐれインスタントエンジニアの奮闘日記。

第4世代でもまだまだ現役PC(メモリ拡張&オーバークロック)

パソコンを組み立てている人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや
今回はオタク向けのお話です。

先日のトラブルでしばし使用できなくなった「EnvyNotePC」ですが、幸いにも年式の近いレノボノートS720があるので、復旧までの間はそれを開発機として使用することになりそうです。

ただ、仮想環境や複数のソフトウェアを起動しながらの操作となるとメモリ容量8GBは正直厳しい気がします。(できなくもないのだけど)

なので、復旧するまでの間は普段利用しているデスクトップマシンの方で仮想環境やアプリケーションソフトを使用していこうと思います。と言っても、このマシン自体は6年前に組んだモノなので、CPUは兎も角それ以外はEnvyNoteの方が性能上なのは間違いありません。

 

簡単にスペックを紹介するとこんな感じです。

・ENVY x360 13(2019)
 OS:Windows10Home
 CPU:AMD Ryzen 7 3700U(Ryzenの第2世代)
 メモリ:16GB(DDR4 PC4-19200) 
 ストレージ:512GB(PCle NVMe M2)
 
・自作DOS/V
 OS:Windows10Pro
 CPU:intel Core i5 4690(Corei5の第4世代)
 メモリ:4+8GB(DDR3 1333 2GB×2、DDR3 1600 4GB×2 ) 
 ストレージ:240GB(SATA
 GPU:Geforece1030GT(超省電力)

CPUではマルチコアの面でEnvyが上、メモリは転送速度が凡そ2倍のEnvyが上、ストレージなんかはSATA接続の速度6Gbpsに比べ、40GbpsのM.2のEnvyが7倍近く上なわけですよ。どれだけ性能が向上してんねんって話。かと言えば、普段使いする分には全然十分すぎるのですけどね。全く不満はありません。が、性能は高い方が良いに決まっています!ってなわけで、拡張が容易なメモリ増設とメモリのOC(オーバークロック)を施していこうと思う。
※OCは完全な自己責任で。メーカーの保証も受けられなくなるし、下手すると寿命が縮みますので。6年も経ってたら保証もクソもないんですがね。

自動車で例えると、ターボ車のリミッターカット・フルパワー化して更にブーストアップしてあげるようなものです。

 

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早速、PCケースの横蓋を外して御開帳。赤枠の箇所には既にメモリがSlotの1~4まで4枚挿してあります。残念ながら空スロットはありません。

 

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取り外すと台湾メーカーのUMAX製とこちらも台湾メーカーのADATA製のメモリが2枚ずつ。UMAX製のメモリに関しては、AthlonX6で組んだ時のモノなので10年以上前の代物。

ただ、同じDDR3メモリ規格ではありますが、UMAXの方はDDR3-1333(1333Mhz)、ADATAの方はDDR3-1600(1600Mhz)と速度が違います。メモリ容量の増強の面で見れば2GB*2の増強もありなのですが、速度面で言うとこの組み合わせはタブー。デメリットでしかありません。

というのは、2000年以降のパソコン(マザーボード規格)にメモリとノースブリッジ間のデータの転送速度を2倍に引き上げる「デュアルチャネル」という技術が組み込まれているのですが、この性能を発揮させる上で同規格・同性能のメモリを組み合わせる必要があります。デュアルチャネルを動作させるためのメモリを挿し込むスロット配置はメーカー毎に違ったりするのですが、決まったスロットへ同じモノを2枚、4枚と挿せば、同じメモリ容量でも8GB1枚より4GB×2枚挿しの方が速いということになります。半分の能力でやれる単調作業はどんなに優れていても一人でやるより複数人で分担したが早いという考えです。

ちなみに、お金に糸目をつけなければ「トリプルチャネル」や「クアッドチャネル」の規格もありますが、映像クリエイターとかオンラインゲームで0コンマ1秒を競うゲーマーでない限り膨大なメモリは必要ないと思う。SEの某が言うのだから間違ありません。このPCなら最大8GB×4枚32GB挿せますが、大した費用対効果はないと思います。単なるロマンだけを求めた自己満足の世界ですね。(いってらっしゃい!)

 

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ですが、4枚挿しした場合にこのPCの制御側はそれぞれに定格動作を設定できるようになっていないので、本来「1600Mhz」の最大速度で動作可能な「DDR3-1600」が、速度の遅い方の「DDR3-1333」の速度に足並みを揃える形となり、クロックダウンした状態で動作するようになってしまうためです。DDR3-1600が元々ある能力を引き出せないというわけなんです。理論値でいえば20%の性能ダウンです。もったいない。

 

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なので、物置に仕舞っておいたPCから同じ容量と速度のメモリを拝借し調達しました。買っても良かったんだけど、今更お金かけても馬鹿らしいw

取り外したメモリはアメリカメーカーのCorsair製で、ADATAのメモリと同性能品です。入れ替えるのは、もちろんUMAX製のメモリとです。

 

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UMAXと入れ替える前は高さが均一でしたが、交換したCorsir製のメモリケースが大きいのでちょっと不格好ですね(;´・ω・)

 

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スイッチON!(うおっまぶしっ
青色LED色って正直不快です。破格の値段で売ってたケースですが、こういう装飾いらないから1円でも安くしてほしいと思う。まぁ、蓋閉めたら見えなくなるけど・・・。

 

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無事に起動しました。ひとまず、メモリ拡張は完了しました。

お次はメモリクロックをOCします。

 

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BIOSを起動しDRAMステータスを確認します。両メーカー製のメモリも正常に認識して交換前より搭載メモリ12GBから16GBで認識しています。ただ、メモリのクロック数は上限の1600MHzではなくその下の1333MHzで動作しているのは、OverclockTunerの設定が自動になっていて搭載するメモリの基本周波数1333MHzで動いているから。

安定さを求めたらこのままなのですが、CPUの性能からしてアンコアクロックの2倍近い性能は備わっているので、OCしない手立てはありません。

 

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なので、Advanced Modeに切り替えて

 

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Ai Overclock Tunerを「自動」から「Manual」または「XMP」に切り替えて、メモリ上限の1600MHzにクロック固定してあげます。BIOSバージョン古いなぁ・・・。

 

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設定情報をSAVEして再起動をかけてあげれば無事にメモリクロック数が上限いっぱいに変更されました。前のメモリ速度より30%近く向上していますが、体感できるものではありませんがね。ただ、速度+4GB容量増はしているので、12GB搭載時に重たい作業で発生していたカクツキなどは軽減されるかもしれませんね。期待したいです。

 

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Windowsを起動し、無事に認識できていることをCPU-Zで確認できました。うんうん、何事もなくサクサク動いているようなので安心しました。これでEnvyが復旧するまでの間、ピンチヒッターとして活躍してもらおうと思う(^^)/

 

まだしばらくはコイツのお世話になりそうです(笑)

 

おしまい。